私がアメリカで良く使うレンタカーの車種クラスのインターミディエイト(ミッド)サイズと今回立て続けに利用することとなったフルサイズクラスについて紹介したいと思います。
車種によってももちろん乗り心地は違いますが、インターミディエイトとフルサイズの乗り心地は料金的な差は大差がないものの、体感的にはかなり差があるような気がしたのでまとめてみます。
はじめに
まず、インターミディエイトとフルサイズを比較する前に、少しエコノミー・コンパクトについてのハイライトです。
エコノミーは小さく、日本でいうVitzやFitくらいの車で、アメリカ本土ではほとんどこのサイズの車は走っていません。そして、私が見てきた中でコンパクトに属する一番大きな車はセダンタイプの日産のヴァーサ(ティーダ・ラティオ)です。それ以上に大きな車を希望の場合はインターミディエイトにアップグレードをしないと難しいようです。
また、買い物などで市内を走り回る場合や2人で利用する分にはエコノミー/コンパクトは燃費も良いし十分ですが、セダンタイプを希望であればインターミディエイトクラス以上が無難です。
インターミディエイトとフルサイズの違い
インターミディエイトクラス、フルサイズクラスの車について、実際に現地で利用されている車、乗り心地、走り心地、装備、燃費について比較したいと思います。
実際現地にある車種
インターミディエイトクラス(ミッド)
まず、下記が現地でよく目にするインターミディエイトの車です。
- Hyundai Elantra
- Nissan Sentra
- Toyota Corolla
- Chevlolet Cruze
基本的には全部5名乗りのセダンです。ハーツ、アラモは日産のセントラとヒュンダイのエラントラの保有台数が多かったです。エンジンが1.8L、全長180インチ(4,572mm)前後で全幅70インチ(1,780mm)くらいの車が多いです。
フルサイズクラス
現地でよく目にするフルサイズは下記になります。
- Nissan Altima
- Hyundai Sonata
- Toyota Camry
- Mazda Mazda 6
- KIA Optima
基本的には全部5名乗りのセダンです。エンジンが2.5L、大きさは全長190インチ(4,826mm)前後で全幅72インチ(1,828mm)くらいの車が多いです。
スタンダードクラス
インターミディエイトとフルサイズを紹介するにあたって、少しふれておきたいクラスとして、スタンダードクラスというものもあります。
このスタンダードクラスはインターミディエイトとフルサイズの間のクラスです。
定義があいまいなのですが、最低限の考え方としては、インターミディエイトと同じサイズで車両価格(装備、走り心地等)がフルサイズ並みの車と考えるのが良いと思います。
たまにスタンダードを予約してもフルサイズの車をあてがわれることもあります。
以前私が利用した車はVWのJETTAで、サイズはインターミディエイトに近いのですが、トランクの大きさはセントラなどより大きく感じました。
乗り心地が全然違う
特定の車種でいえばインターミディエイトでも快適なものもあるかもしれませんが、内装からしてインターミディエイトとフルサイズのグレードの差はレンタカーの価格差以上の違いを感じます。
インターミディエイト
車幅は狭いですが、2人で利用する分には気にならないです。ただ、後部座席に3人座るとなると、横幅が少しぎゅうぎゅう感があります。
そして、後部座席のレッグルームも狭いので大人が座るとなると、脚を直角に曲げて座る形になり、長距離の移動は疲れてしまうかもしれません。
フルサイズ
数字上の車幅や車長はインターミディエイトと大差はないものの、体感上の車内の大きさはだいぶ変わってきます。
後部座席のレッグルームも広く、座り心地が良いです。
後部座席を利用しようとしている方は、迷わずフルサイズをおすすめします。
走り心地が全然違う
インターミディエイトクラスはパワーや走行中の安定感はフルサイズとかなり差が出てきます。
街中を走る分には大差を感じないかもしれませんが、アップダウンの激しい国立公園に行く場合や、夏場にクーラーを使用している時はインターミディエイトではかなりアクセルを踏み込まないと加速にストレスを感じることもあります。
そうでなくても、高速道路で周りの車が70マイル以上で走行している時に荷物や人を乗せたインターミディエイトクラスではストレスを感じる場合もあります。
装備が違う
クルーズコントロール
インターミディエイトクラスでもクルーズコントロール等がついているものもありますが、フルサイズになるとほとんどの車でついています。
長距離を走る人にはこのクルーズコントロールが便利です。
セミオートマ機能
フルサイズクラスにはマニュアルモード的なもの(ドライブの下がいきなりローではなく、ちゃんと変速できるもの)も付いているので、インターステートハイウェイ等の長い下り坂でもエンジンブレーキも使いやすく運転しやすいです。
国立公園に行く場合は長いくねくねした下り坂も多いのでこのセミオートマモードがかなり役に立ちます。
燃費
燃費は車種によっても異なるので、インターミディエイトもフルサイズも50歩100歩という感じもあります。
もちろんインターミディエイトの方が全体的に燃費は良いです。
私がこの2クラスの燃費に対して気にする事として、ロサンゼルス~サンフランシスコやセドナ等の様に1日の移動でレンタカーを使う場合です。
なぜか移動距離がだいたい400~500マイルになることが多いんです。
この距離がまた絶妙な距離で、インターミディエイトなら省エネ走行でガソリン1タンクで走りきれるかのボーダーにあり、フルサイズはかなりの確率で走り切れずに途中で給油になることが多いです。
追加で給油しても5~20ドル程度で収まると思いますが、ガソリンスタンドに立ち寄る面倒や、5~20ドルあればファストフードでの昼食代くらいにはなるので、レンタカーの返却時にガソリンの満タン返しが不要のプランを利用している場合、この差が大きいです。
どちらが良い?
乗り心地や走り心地で言ったら当然のごとくフルサイズの方が全然良く、 レンタカーの価格差以上の違いはあります。
ただ、1~2人で後部座席の大きさを考慮する必要もなく、街乗で市内をレンタカーで周る事が主の目的の場合はインターミディエイトでも十分だと思います。
数日間のロードトリップなら間違いなくフルサイズを選ぶと思いますが、1日の移動として使う場合はガソリンを考えインターミディエイトを使うかもしれません。
目的や移動距離に合わせて車を選択するのが良いと思います。