ここ数年で大手レンタカー会社がポータブルのGPSカーナビの取り扱いをやめたり、取り扱いがあっても極端に在庫数が減ってしまったりと、あまり需要がなくなってしまったアメリカのGPSカーナビ。
それでは今はどんなカーナビ主流なの?という事で今日は現地のレンタカーカーナビ事情について紹介します。
従来のGPSナビ
先ずは従来のGPSについてです。私の肌感覚としてはほとんど絶滅してきていますが、未だに取り扱いをしている営業所もあります。
このナビはとても優秀で、スマホの電波が入らないようなところでもGPSさえ受信できればちゃんと機能してくれます。そのため、国立公園巡りなどには重宝していました。
もしGPSのナビがどうしても必要であれば、現在も取り扱いをしている会社はAVIS、BUDGET、ALAMOの3社です。
主流のCarPlay
従来のGPSナビの代わりに普及してきているのが「CarPlay」と呼ばれる車に設置されたモニターです。このモニターに自分のスマホを接続すると、モニター上にスマホの画面を映し出し、そのモニターでスマホを操作する感じです。
そして、現地でスマホからインターネットが使えるというのが前提条件になりますが、スマホの地図をモニターに映し出すことで、日本では馴染みのあるカーナビのような使い方ができます。
さらに、音楽の選曲などもモニターからできてとても便利です。
CarPlayの呼称こういった車内のモニターは一般的にCarPlayと呼ばれていますが、厳密にはiPhoneに対応しているモニターを「CarPlay」と呼び、アンドロイドに対応しているものを「Android Auto」と呼ぶそうです。基本的には呼び方が変わるだけで同じものなので、iPhoneでもアンドロイドのスマホでもどちらでも使用可能です。
普及率は?
数年前まではAVISとBUDGETが精力的にCarPlayの搭載された車を導入していましたが、今ではハーツ、アラモ、ダラーの車にもほとんどの車種クラスで(フルサイズクラスまでの乗用車なら)このCarPlayが搭載されています。
ただ、CarPlayはオプションでもなくただの車の装備なので、事前についている車を確約してもらうことはできません。
もし現地に行ってCarPlayがついていない場合は、普通にスマホの画面をナビ代わりにすることになります。正直なところCarPlayはあれば便利ですがなくてもスマホさえあればなんとかなると思います。
CarPlayに必要な物
インターネット接続
まず、せっかくCarPlay付きの車に乗れてもスマホでインターネットが使えなければCarPlayの利用価値も下がってしまいます。
もし、スマホのSIMロックが解除されているなら現地で使えるプリペイド式のSIMカードを購入していくのが良いと思います。eSIMに対応しているスマホなら、カード自体差し替える必要もなくさらに楽です。
ただ、「SIMカード入れ替えって何?」意味わからない。。。という方はモバイルWi-Fiを利用するのが良いと思います。インターネットを複数人でシェアできるので割安です。
- 海外でスマホを使う手段
- SIMカードを使う
- eSIMカードを使う
- モバイルWi-Fi
私の場合はアメリカが拠点なので、日本に行く時にSIMカードやeSIMカードを使っていました。使い方さえわかれば便利です。また、モバイルWi-Fiサービスも家族で日本から旅行する時に何度か使った事があります。日本の空港で端末の受け渡しができるのでこちらも便利です。
ケーブル類
ブルートゥースで接続することが出来るものもあるようですが、スマホとCarPlayの接続は基本的にはケーブルで行います。現状はUSB Aタイプの物が多いですが、先日USB Cタイプでしか接続できない物も見ました(これからはUSB Cが増えてくると思われます)。
スマホホルダー
スマホホルダーは万が一借りる車にCarPlayがついていない時に役に立ちます。
このホルダーがあれば、スマホをナビとして見ながら運転ができます。少し大きめのスマホであれば、一昔前のGPSより表示が大きく特にストレスは感じないと思います。
また、CarPlayがあっても、小さい車だとスマホを置いておく場所に困る場合があるので、事前に安いホルダーを購入しておくと便利です。
使い方
接続方法は機種によっても若干変わってきます。しかし、大概の場合はケーブルでつなげば自動的に認識してくれます。
細かな行先の設定などは、CarPlay接続中にもスマホの操作ができるのでスマホの地図アプリ上で行き先を設定してからモニターに映し出すことも可能です。
その為、スマホの使い方に慣れてさえいれば、使い方で特に迷うことはないと思います。
スマホ圏外を走る
最近ではスマホのカバーエリアも拡大し、都市部では電波を受信しないという事はめったにないです。しかし、国立公園などの電波が入り辛い場所を走行の場合は地図情報を受信できずにナビが機能しなくなります(GPSの位置情報は機能します)。
その為、国立公園などの都市部から離れたところを走行予定の場合は、事前に地図をダウンロードする必要があります。地図のダウンロード方法は下記をご覧ください。どちらも公式サイトへのリンクです。
最後に
アメリカではこのCarPlayを使う事が一般的なナビのスタイルになっています。
以前までは海外からの利用者にはポータブルGPSオプションは人気があったようですが、海外用のSIMカードやWi-Fiサービスを利用する旅行者が増えているので、ポータブルGPSオプションが利用可能な営業所は今後どんどん減っていくと思われます。
私の個人的な意見として、今まではGPSにかかっていたオプション代金でポータブルWi-FiサービスやSIMカードを買っていけば、設定が苦にならなければそちらの方が逆に便利になると思います。
ぜひ、スマホのナビに挑戦してみてください!