アメリカのレンタカーは日本で予約を行ってもサービス・対応の基準はアメリカの基準です。その為「日本ではこうだ!」という言い分は一切通用しません。
ここではレンタカーの利用前にアメリカの基準について知っておくべき事を紹介し、万が一トラブルにあった際にも自分のクレームを通しやすく出来ればと思います。
クレームの前に知っておくべき事
そもそもこのウェブサイトではクレームに値する事態に遭遇しないように色々と情報を掲載しているのですが、やはり、どうしても避けられない問題はあります。
ただ、冒頭で記載の通り、本内容はレンタカーの利用前にご覧いただけるのを想定して書いています。
海外旅行は考慮してもらえない
私たちにとってアメリカは楽しい海外旅行で特別な時間です。
しかし、例えば車の故障で1日時間を無駄にしても、レンタカー会社の対応はレンタカー代金の1日分を返金する等、帰納的に代償の金額が決められます。残念ながら、私たちが海外旅行として日本からアメリカに来ているという事に対しての付加価値は考慮してもらえません。
ただ、車の故障のせいで何かイベントやショーをミスした場合は少し内容は変わってくる場合があります。例えば他の日には振替えが効かないラスベガスのディナーショーに行けなかった場合や、スポーツ観戦ができなかった等の場合は交渉の余地はあると思います。逆に、どんなに楽しみにしていたとしても「行く予定だったアウトレットモールに行けなかった!」等の場合は残念でしたねの一言で終わってしまうかもしれません。
「言った・言わない」は通用しない
海外では何があっても自分が主張する際は「言った・言わない」は通用しないことを心しておいてください。また、自分の主張を正当化する証拠が必要になります。
たとえば、「この車を同じ料金で貸してくれるといったのに1日30ドルのアップグレードにされていた!」と主張しても、借出し時の契約書にはしっかりアップグレード料金が記載されており自分の署名がはっきりとある場合は、レンタカー会社に取り合ってもらえません。
また、タバコのにおいで追加料金をとられた場合も「自分がタバコをすった証拠」をレンタカー会社に求めるのではなく、自分が「自分がタバコを一切すっていない証明」を出す必要があります。
レンタカーの契約書に署名をした時点で「契約書の契約事項や金額に対し納得し、借りた状態で返却します」という責任が全て自分に降りかかってきます。それだけ契約というものが重要であるということです。車を借りるだけで少々大げさですが、これはアメリカの基準というより、海外ではそれが当たり前と考えておいた方がよいと思います。
もし何かあったら、第三者が見ても状況を理解してもらえるような何か証拠を残す必要があります。
クレームは予約を取ったところに
直接利用したレンタカー会社に問合せをしても対応してもらえない場合があります。それは予約を取った場所によって予約内容や料金が違うからです。
例えばA社のレンタカーを利用しても、A社の公式ホームージからではなくオンライントラベルエージェントなどを経由して予約を取っている場合はその予約を取ったウェブサイトの情報・条件に基づいてクレームを主張します。そして、そのウェブサイトの予約情報・条件に関してはレンタカー会社は一切保証してくれません。
そのため、まずは予約を取った場所にクレームを入れる必要があります。
客の身としてはカスタマーサービスをたらいまわしにされている感覚でイライラしてしまうのですが、万が一の自体にこういった状況を避けるためにも私は各レンタカー会社の公式ウェブサイトから予約するようにしています。
最後に
このサイトは皆様にレンタカーを楽しんでもらうための物なので、色々と万が一に備えての対処法を紹介しています。
無事にレンタカーを楽しんで終了できればそれが理想ですが、しかし、まれに、嫌な思いをすることもあります。
クレームをする際は、自分の主張が何かを冷静に考えて、論理的に説明するようにしましょう。