国立公園巡りやアメリカ横断等、長距離ドライブはアメリカでしか味わえないレンタカーの魅力の一つです。
今日はロードトリップ好きな私がアメリカで長距離運転をする際に気を付けるべきポイントを紹介します。
レンタカーはしっかり選ぶ
レンタカー選びは旅のトラブルに直結する最重要項目なので先に書きます。
レンタカーは空港から!
滞在先付近の市内の営業所から車を借りる方が断然便利ですが、市内の営業所と空港営業所とではレンタカー営業所の規模が全然違います。
私の経験上、市内からの利用だとミニバンの予約をしていたのに実際は大きめのSUVが出てきたり、その時の込み具合で若干車のクラスが変わってしまう事があります。また、営業所がその時点で保有している車の台数にも限りがあるので、乗りだす車の不具合が見つかっても代替えの車がすぐ出てこない事もあります。
その為、レンタカーは空港からの利用をおすすめします。かく言う私もグランドサークルを回った際に日程の都合上市内の営業所からの借り出しになってしまいましたが、借りる予定の車に不備があり、1時間程出発が遅れた経験もあります。
さらに、大きな空港営業所だとハーツやアラモのような自分が乗る車を自分で選べるサービスがある会社もあるので、乗り出す車の不都合で出発に手間どうリスクは減ります。
スペアタイヤの確認を!
全部の車にスペアタイヤがついているわけではありませんが、走行中に万が一タイヤがパンクした場合、スペアタイヤがある車と無い車ではその後の対応の速度が全然違います。例えロードサイドのエマージェンシーサービスに入っていたとしてもです。
もしハーツやアラモなど自分で車が選べるレンタカー会社の場合は、スペアタイヤが装備されている車を選ぶようにしてください。
実際に私もスペアタイヤがついていて助かった経験をしています。その時の記事については「レンタカー中のタイヤのトラブル!?対処方法」をご覧ください。
長距離移動の3つの心得
アメリカの郊外の高速道路は、都市部とは違い何も無いようなところを走ります。日本のように一定の距離ごとにサービスエリアはありません。
走るルートを決める際、各区間の休憩スポットを確認しておくと良いです。
給油はこまめに
荒野の中の一本道を走っていると、次の街まで100マイル以上という事もあります。途中で給油できそうなところがあれば、早め早めに給油をしておくことをおすすめします。
もしものために、各レンタカー会社が用意しているロードサイドの救援サービスに申し込んでおくことをおすすめしますが、それでも何かトラブルが発生して救援サービスを利用する時は、一日時間をつぶすことを覚悟した方が良いです。
飲み物・食べ物
食べ物、飲み物は出発前の買える時に買っておくことをおすすめします。できればターゲットやウォルマート等のディスカウントストアでクーラーボックス等も購入しておくととても重宝します。
さらに、カリフォルニア、アリゾナ、ユタ、コロラド等のロードトリップの際は、夏場は日差しが強く、駐車している時に車内の温度が異常に上がります。プラスチック製品など溶けてほしくないものはクーラーボックスに保存していくと良いと思います。
トイレ
人里離れた場所では道沿いに公衆トイレなんてありません。トイレは給油の際に行きましょう。
アメリカのガソリンスタンドのトイレはカギがかかっていることもあり、その場合は一旦レジにて店の人にそのトイレのカギをもらうか、もしくは、ナンバーロックの場合は番号を聞く必要があります。
運転中の注意事項
走る方角にも注意!?
行き先によっては注意のしようがないものではありますが、アメリカの地図を見ていただくと、本当に一直線で東西にのびている道があります。
さえぎるものが何もないので、時間帯によっては日の光が想像以上にまぶしいです。特に夕方は日の角度も低いので、西に向かって走るのは目がおかしくなりそうなくらいまぶしいです。
日差し対策として有効なのはサングラス。旅の途中でアウトレットでサングラスを買うのも良いと思います。できれば偏光のサングラスをおすすめします。
Pass With Careの標識
人里離れたようなところでは高速道路が一車線という所もあります。
そういう所では「Pass With Care」という対向車線を使って追い越しが可能な標識があります。前の車が遅い場合は、対向車線に車がいなければ左から前の車を追い抜くことが可能です。
しかし、気を付けていただきたいのは、追い越す時だけでなく、自分の走行する車線が追い越し可能であるという事は、対向車線側にも追い越し可能区域があるという事です。
無謀な運転をするドライバーもいるので、突然自分の車の前に逆走してくる車が現れるかもしれません。Pass With Careのエリアでは、十分注意して走行してください。
暗くて見えないところに標識?
長距離ドライブでは渋滞を避け夜中に出発する方も多いと思います。しかし、街灯がなく狭い道などは視界がとても悪いです。
私が経験したことがあるのは、走っている最中に突然「バシャーん!」となり、大きな水たまりの中に入ってしまいました。大きなSUVに乗っていたので、特に問題はなかったのですが、道路のわきには「Flooded(大きな水たまり)」の標識がありました。
気を付けて走るようにしてください。
動物に注意
野生動物
山の中を車で走行すると、鹿の標識やバイソンの標識があったりします。実際、標高の高い山の国立公園では鹿やムースをよく目にすることがあり、道路に出てくる時もあります。
オープン・レンジ
アメリカにはオープンレンジと呼ばれる動物が放し飼いにされているエリアがあります。そして、そういったエリアでは道を横切ることもよくあるので、注意して走行してください。
その他気を付ける事
道の補修に注意
たまにですが、こんなところに誰もいないであろうというような都市部から100マイル以上も離れたところでも道路の補修工事をしていたりします。2車線道路なら1車線をブロックしてあるだけですが、1車線の道路だと、Stopのサインを持った人が道の真ん中に立ち交通整備をしていたりします。
わき見運転せず、赤く「Stop」の看板を見たら減速し停止するようにしましょう。
時差
ロングドライブで州をまたぐ人は時差も考慮に入れましょう。特に、夏のグランドサークル近辺は厄介です。というのも、普段はカリフォルニアより1時間進んでいるアリゾナはサマータイムが無いので夏はカリフォルニアと同じ時間帯です。しかし、ナバホ居住区ではアリゾナでもユタやコロラドのサマータイムと同じ時間になります。
アリゾナ内ではナバホのガイドツアーを利用する公園も多いので、違う州から見に行く場合は、時差も計算しておかないと、待ち合わせ時間に間に合わない場合があります。
ロングドライブの持ち物
アメリカで本格的なロードトリップをする際の持ち物としては、「持ち物 | アメリカの国立公園を巡るロードトリップ」をご覧ください。私が国立公園巡りなどのロードトリップのせいに持って行く「あると便利なアイテム」を紹介しています。
最後に
アメリカの高速道路は無料であるという事もあり、日本の高速道路程は整備されておらず、施設も充実していません。郊外に行けば行くほど本当に何もない中の一本道のようなところを走る場合もあります。
それもアメリカのロングドライブの魅力ですが、万が一何かあった場合、そこまで救援に駆けつけてもらうのにも時間がかかります。
以上のことを気を付けて、安全にドライブをお楽しみください。